浴室のブラインドから光と風が流れ込んでくる
さわやかな緑の朝風はポイズングリーン
三つ並べたポリバケツ
一のバケツ 猛毒注意!
猛ダッシュ バイバイ!
二のバケツ やや毒
呼吸開始!
三 ....
月を食む猫がいた
銀色の毛の猫だ
私が抱きしめると
猫は風のようにするりと逃げた
その両腕は焼けただれ
甘い砂の匂いがした
長い黒髪のひとがいた
月を食む猫を抱いていた
私がその髪に触 ....
犬の知り合いはない
犬と密接に暮らした事もない
ワンの諸事情には疎いのだ
だから私の諸事情もわかってくれ!
おまえは日本語を話せない
私も犬語を話せない
同じ立場なんだから
一方的に吠え ....
私の夏はいつも少年の手の中にあった
降りしきる驟雨の中でさえも
ファインダーは彼らを捕らえ
熱い憧憬でそれを追った
自転車は跳躍するように少年を
パステルブルーの中空へ運び
麦わら ....
「一人なんだよ。世界中でたった一人んだよ。
どうやって生きていけばいいのさ?
適当にって言うのかい?
貴女らしいなぁ。
あたし、欲しいものがあったんだ
ずっと前から欲しかったんだ。
貴女の ....
あたし、脳みその五分の二は桃色のローファーなの
ほんとよ 何処へでも飛んでいくのよクラクションみたいに
イージーライダー GO GO ワイルドに行こうなんて歌って
野を越え山越えママ越えパパ ....
雑多な思いが縦横する駅構内は人を感じる
喧噪と抗いながら人を感じとる
古里への思い溢れるペーパーバッグ
婦人の膨れ上がったボストンからは家庭がこぼれている
神経症の男は幾度も腕時計を覗き込み
 ....
 月色の猫

月色の猫は蜂蜜がお好き
お魚フライには
いつでも輪切りレモンと
ピンクのお酒色した男の子と
リュシアンという名前をのせている

月色の猫は砂漠で生まれた
土曜日に生まれ ....
 私とゾマスと赤毛猫は、縦長に伸びすぎたマンションのぶっ壊し計画に取りかかった。電柱より高いなんて生意気だとゾマスは年長者の風をして言う。ゾマスのパラノイヤの目が、戯けた仮面をかぶって私を見る時、必ず .... うすぐもりの空が今日はこんなにも暖かい
白い日は照ることもなく
陰る事もなく
藪の中のぼんやりとした真昼のお葬式
赤らむ葉先のお灯明
風振るわせ ひぐらしの
胡弓の音がわたり
少女の ....
  
まるで橋を渡るように
月の町と日の町が
時の海の渦の中に
一つになって溶けていく
知らない町
知らない人の群れ
立体裁断の服の子らが
同じ顔くっつけ喜びはしゃぐ
人形のような老 ....
少女まんがワールドのあのピンクの靄の中にいると
書店が丸ごと幻覚剤に思えてくる
美化された男達が刺身のようにならんで
少女達の目で品定めされレジへと運ばれていく
私が初めて読んだのは萩尾望 ....
詩の批評って難しいですね。感想なら言えるんですけど、批評となると戸惑ってしまう。
批評されるのは嫌!って思っている人もいるでしょう?そんな人は酷く傷つくんじゃないかと思って。批評って言うのは、上手な ....
さり気なく母であれば
さり気なくあなたも娘であるから
家の重さが気楽だね
愛しさは葉裏に隠した卵のように
日にも晒さずに
風を気取って通りすぎる
着慣れた服の私を
あなたは横目で追い ....
私には顔がない
のぶちゃんはグルグル包帯の
ミイラ男みたいな顔持ってた たしか
と、思っている
水鏡にもお尻を向けられた
私 やっぱり顔がない
手鏡捨てた
三面鏡割った
別にいいや ....
水道の蛇口を捻ると
羽根飾りを着けた男の子達が飛び出してくる
あわてて掬って口に含むと
格子窓から漏れてくる明かりのような
ぼんやりとまたうっとりとした
現実に変わって
あたしの渇きを癒す ....
辛いとき手の甲を見つめる癖は
電話ボックスへの置きみやげ
納得できるほど大人じゃないから
目の前の切なさに向き合うだけで
溢れる思いを殺せない
切れた受話器を握りしめて
流れるままの ....
何処の馬の骨かわからない者 と 言われ
慌てて手のひらを見た
それから 大鏡の前に立って全身を見た
私はまだ馬の骨を見たことがなかったから
これは凄い発見だと思った
「何処」も付いている ....
まるで貝のようだ
閉ざされた夏に細波が立っている
親しげに闇は寄り添い
「踊ろう!」と腰を抱く
大海なんて夢見るのはおよしよ
ブルーは誰のものにもならないさ
人形のまま一生を送るのか
 ....
女と出会ったことがない
こんなに生きているのに
私まだ女に出会ったことがない
履歴は白紙のままで
底知れぬ充足を感じるように
女だぁと我が身を抱きしめたこともない
子の母であり
妻で ....
どんなに蜘蛛の糸を張り巡らせてもわかるの
あなたの細い手足も小さな胸も
決して男をからめ取るためのものではないことが
スカートのポケットにはいつもキャンディが入っていた
それにガラス玉が3 ....
日差しが嫌いなわけじゃない
空の青さも胸が痛むほど好きだ
解放された風が窓枠蹴飛ばして入ってくると
愛おしくって笑ってしまう
私には嫌いなものなんてない
ポジティブな思考にリアルは寛大だ ....
風を見た朝のこと、時の子は過ぎてゆくことを拒み、羽根のある少年のように、中空を浮遊していました。誰かが風をイルカと呼んでいます。そして風に青い月の名を持つ花を贈りました。
 ―あのこが好きな ....
蜜色のレクイエムなりや君の目の星夜の胸に思いもて眠り
酩酊の月影窓を濡らすごと恋病む胸は揺れて輝く
傷つきて背に暮れ色のボヘミアン君が言葉に寄る辺みつけり
草も木も夏の盛りの気も失せり永久に変わ ....
私は父の剥製を抱く
怒りの集積が父を剥製にした
不動明王の縄になって縛りたいものが
「偽りの手」かもしれない
23年間の沈黙が破られて
見えてきたものは父の死の真実だ
無知で作られた平 ....
遠い日の妹へ  

幻影に愛された魔術師の妹は
悲しみも苦しみもマゼンタの組紐に変えてしまう
私の内なる地上絵の上を飛ぶ時も
橋が壊れたから
つ ....
佳代子(26)
タイトル カテゴリ Point 日付
今は天使にはなれなくて自由詩104/10/22 0:18
自由詩204/10/21 15:37
ワン!自由詩104/9/4 22:45
夏と少年自由詩104/9/1 13:03
ささやかな告白自由詩004/8/25 23:05
快感! ロケット少女自由詩104/8/25 22:28
ステーション自由詩204/8/2 16:29
月色の猫自由詩204/8/1 17:37
自由詩204/8/1 17:34
うすぐもり自由詩104/7/30 14:13
曲馬団自由詩304/7/29 23:28
少女まんがワールドから肉の話しへ自由詩204/7/28 22:53
詩の批評全般に感じること散文(批評 ...004/7/28 0:25
さり気なく母娘しましょ自由詩304/7/26 20:50
顔がない自由詩504/7/26 17:12
君の水脈自由詩404/7/25 11:54
悲恋自由詩004/7/25 1:11
馬の骨自由詩104/7/25 1:03
とらわれびと自由詩204/7/19 20:49
ロゴ入りのシャツで自由詩304/7/16 20:51
遠い日の妹へ   Ⅱ 迷宮自由詩004/7/15 9:33
もぐら自由詩404/7/15 0:51
時の子自由詩204/7/13 11:33
片恋短歌004/7/11 23:08
剥製を抱く自由詩304/7/11 22:37
遠い日の妹へ   自由詩304/7/10 14:42

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