身体の弱い私は
風邪をひくといつも死にそうになって
ベランダで洗濯物が揺れ
レースのカーテンがふくらむのを見て
戻ってくる
目をとじて
遠いどこかで
目をひらく
ただそれだけの
世界がすべて
星屑が
あなたにふれる
確率で
昨日に消えた
六花の梢
もう一度
としても君は
手をあげて
僕に手をふる
ことはなく桜
自転車で手をつないで
ビーチのバイクレーンを
飛行機みたいに走った
昨日の雨でまだ濡れてる木のベンチに
ハンカチを敷いておにぎりを食べた
水筒にはそば茶が入っていて
すごいでしょう?
....
ここはなんて広いんだろう
と、ただ愛しくて、心配した
たくさんのみんなを招待して、
どんなに遅くなっても家まで送ってまわった
バスがすこしゆれて起きると
愛しさはそのままだった
今 ....
ヒーターの前で
犬とネコがひとつに丸まって
弟は買ってもらったロングボードを
組み立ててる
新しく買ったココアの缶を
さっそく開けてお湯を沸かす
お姉ちゃん
冬が終わったら
....
青信号で立ち止まって
傘に寄りかかる
世界中に散りばめられた人たちは
もう風景の中
私は目を閉じて、深呼吸をして
海面に落ちていく
親切にしてもらったから
ちゃんとお礼が言い ....
死んだ人の遺したそれは、決して起こらなかった何かを思わせる。
それは瞳に触れる直前に消え、冬のようにそこにある。
私はガラス窓に息を吹きかける。
そしてただ消えるのを待つ。向かいアパートのカ ....
目の前に海があった。
白く塗られた桟橋を、水着の上に服を着た人たちが歩いていく。
コーヒーカップは私の皮膚を透過せずに、指先でとどまっている。
すれちがいも融合もせずに、触れあえることを不思議だ ....
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