シュルレアリストの世界は、サンボリストの音の世界でもなく、また「意味の尖塔」でもない。単にイマジの世界である。またそのイマジはメタフオラでもなくアレゴリアでもない。シュルレアリストが、「タマリンドの樹」といつたら、それは、その樹の Image のみを表現するのである。その他には何等の意味も理智の活動をも象徴する目的でない。また、「永遠」といつても「淋しい」といつても、そ [次のページ] 前 次 グループ"『世界の詩論』(青土社)を読む" 編 削 Point(8)