ヒューム「ベルグソンの芸術論」(1)/藤原 実
 
レアリスムの画家の作品をみたりシュールレアリストの詩論をよんだならばさぞ笑いがとまらなかったであろう」(西脇順三郎『詩学』:筑摩書房)と皮肉っています。西脇は、「シュルレアリスム文学論」のなかで、


シュルレアリストの世界は、サンボリストの音の世界でもなく、また「意味の尖塔」でもない。単にイマジの世界である。またそのイマジはメタフオラでもなくアレゴリアでもない。シュルレアリストが、「タマリンドの樹」といつたら、それは、その樹の Image のみを表現するのである。その他には何等の意味も理智の活動をも象徴する目的でない。また、「永遠」といつても「淋しい」といつても、そ
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