ヒューム「ベルグソンの芸術論」(1)/藤原 実
、それ等は皆それ自身存在としての心理上の Image にすぎない。
……吾々が樹や牛をみると同様にその言葉は単にその言葉として存在するのみである。
(西脇順三郎「シュルレアリスム文学論」『西脇順三郎全集第四巻』:筑摩書房)
と書き、シュルレアリスム運動を「所謂イマジストの運動であつた」とシュルレアリスムとイマジズムを同一視しています。これは、やや極論ではないかと思われますが、シュルレアリスムもまた「オブジェ」の芸術であったという意味では的はずれであるとは言えません。
「それで「自動記述」の実験でわかってきたことは、ど
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