ヒューム「ベルグソンの芸術論」(1)/藤原 実
 
5-8 B.C.)は『詩論』の冒頭で、


もし画家が、人間の頭に馬の頸をつないで色とりどりの羽を身にまとわせたいと思い、あちこちから手足と胴を集めてきたなら――こうして上のほうは美しい女であったものが、下のほうは怖ろしくみにくい魚になってしまうなら――招待されてその絵を見たとき、あなたがたは笑いを抑えることができるだろうか。
            (ホラーティウス『詩論』[訳]松本 仁助、岡 道男:岩波文庫)


と詩における自由な表現の行きすぎを諫めています。
これに対して西脇順三郎は、「もしホラーチュウスが今日のシュールレア
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