ヒューム「ベルグソンの芸術論」(1)/藤原 実
 
、「抽象的であって、関連に重点が置かれている」「それ自身によって濃密ではない」古典主義的な言語とは「ある結びつけの道」に過ぎず、


「古典主義的な連続体は、等しい密度を持ち、同じ情動的な圧力に服従させられた諸要素の継起なのであって、それらの要素から、個性的で創出されたような表意作用へのあらゆる傾向を抜き取ってしまう。詩的な用語そのものも、慣例的な用語なのであって、創出的な用語ではない。そこにおいては、もろもろの心像(イマージュ)は、創造によってではなく習慣によって、個別的にではなく塊となって特定的なのである」
                 (同)
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