ヒューム「ベルグソンの芸術論」(1)/藤原 実
ードは芸術家の類比的直観の人為的再生産である。脈絡なき想像力の遍在=スピード。創造的天才=スピード。
(F. T. マリネッティ:「新しいスピードの宗教・道徳」[訳]佐藤三夫http://po-m.com/forum/sato/index.htm)
彼ら二十世紀のアヴァンギャルドたち――未来派、ダダ、シュルレアリスム――は、全速力で「意味」と「私」からの逃走を試みることになります。
そして、このすべてを絶対化された「私」という一点に集中しようとするロマン主義的イメージに対する異議申し立てのさきがけとなったのがヒュームのイメージ論で
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