あれをどうしようかと思う時に、「時間」の意識が生まれる。只おどろいたり、きれいだなと思って見ている時は、「時間」はそこに無い。 悪人というのは「時間のしもべ」である。彼はすべてにおいて計算によって動く。見込みが立たなければ彼は手を出そうとしない。 彼らはひたすらに「自分の時間」の延長を願っ [次のページ] 前 次 グループ"『世界の詩論』(青土社)を読む" 編 削 Point(5)