「[萩原朔太郎]氏はその詩論にあっては 1 詩の歴史的概念 2 それのポエジイとしての批判的位置 といふ二つの基礎条件に於てすら、いつも既に第一の歴史的概念から、てんで混乱して、その実体を明瞭にしない。従つて、第二のポエジイとしての批判などといふものは、殆んど掴んでゐない。のみな [次のページ] 前 次 グループ"『世界の詩論』(青土社)を読む" 編 削 Point(2)