青いカラス/kawa
 
いるのだ。そうでなければ、あなたの心は欠けている。欠けているのはあなたの責任だ。あなたは黒いカラスを再び確認しなければならない』

と言い、それきり岩になったように押し黙ってしまった。
 こんな見も知らぬ老人の言う事など気にしないことだと、私は自分に言い聞かせながらも、少なからず腹を立て、私の正直さを証明するために、黒いカラスを捕まえて、彼に見せつけてやろうと決意した。
 カラスなどどこにでも居たように思ったが、いざ探してみると、ただの一羽も見つからなかった。
 そこでとりあえず、電車に乗って、適当なところで降りることにした。
 電車は雪原の中を進んだ。どこまでも遠く走る。それは、かな
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