詩想 ?3/黒乃 桜
別に、ただ気になっていただけだ。
どうせまた明日から、同じような顔をして過ごす自分に嫌気が差して叫び出したくなるように。
変わらない自分を望んでいると言う割には、平穏なんか壊れてしまえと物騒な事を考えたりして。
残虐な事件をニュースで見る度に、馬鹿じゃないのか、と苦笑すると共にああきっと同じなんだと不意に落とされたり。
そうだ、この世界は加害者ばかりで構成されていて・・ほら、また人も巻き込もうとする。
そしてまた一人だ、と嗤ったりする。
だから今日もまた夜の街をただ宛てもなく徘徊したりして、
誰か罵るだろうか?そんなの知った事か!そういうフリをして。
肩がぶつかり金を出せよと言われ
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