詩想 ?3/黒乃 桜
われれば、それはもう暇を潰すだけの事でしかなく。
暴れて、暴れて、暴れて、嫌悪の目で見つめられて。
何だよお前等もこうなりてぇのかよ、そんな目でにらみ返して。
そして不味いピアニッシモを・・・・、今日もそうなるはずだった。
だけど相手を殴ってやろうと振り上げた手を、不意に誰かに止められた。
殴ろうとした相手と、同じような顔で後ろを振り返ると、そこには先日の「死相が出てるよ〜」などと抜かした男が立っていた。
その男は、あっしまった、というような顔をして
「あー・・えー・・わたしにほんごわかりませーん」
そう言って、そのまま全力疾走したのだった・・。
『流音は本当に何
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