花の雲 上弦の月 人形と為れるわたしと遊んでよ{ルビ貴殿=あなた} 「おやすみ」という言葉は
「さよなら」よりも痛い
貴方がたった独り わたしの手の届かない夢に堕ち
幻影達と 誰も知り得ない言葉を仕草を表情を交わすのを
わたしはとめられない

「おはよう」 ....
祈りは貴方の血の流れを感じること
希いは死の安寧に勝る愛を得ること

貴方 腕輪をください 首飾りをください アンクレットをください
それらはわたしの枷となり わたしは生存を許可される

 ....
暁 朝の月
陽に向かう月の弦 黄楊櫛を思う
天の櫛でこの黒髪くしけずり
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥されば、
煌の耀き わたしも得られるでしょうか
秘めようか告げようか惑い惑うわたしの想い
煌 ....
主に倦まれた指環 宝石箱の内に眠る
君に倦まれた私 百合の柩の内に睡る
(魂は真砂と化してうつろの闇にさらさらと星の如く耀けば………)
死者は鏡を見ない 鏡には心が映る故
おのが姿を映さんとし ....
 君の爪に描かれた天使 ゆらゆらと微笑をふるわせる
 祝福された十本の指が リコーダーの表で躍る
 神の舟に選ばれた音叉 りらりらとルソーをくるわせる
 縮尺された出奔の姫が シャルトルーズの小 ....
逢いたくて貴方にひとめ逢いたくてナイフで月をえぐる向日葵 逝く{ルビ神=なつ}を追いたる妾姫のここちして 朱夏の一夜の契りに殉ず てのひらに真珠ころがす幼子の瞳に宿る夏の新月 硝子のボトルから魂が注がれる
月に枯れない花があり
月に還れない君がグラスにこごる

「わすれないで」
それは誰のことばだったのか

少年達の亡霊がわたしの部屋で踊る
わたしはグラスを ....
逃げ水に憩う少年の亡霊

殺された理由を知っている

水中花に己をなぞらえるが

枯れた薔薇の木である自分の骨を知っている

折れた枝 千切れた花冠 あるがままに
磨れた肌 紛れた破 ....
雨の香いにかすむ苑 手燭かざして彷徨えば
皆水晶の沼の端 黒髪すすぐ鬼女を視る
玻璃の簪 からむ草 青くうかぶは藤の花
逝く春しめす五月雨の あわいにひそむ明けの月
桜鬼弓女(12)
タイトル カテゴリ Point 日付
桜あそび短歌106/4/16 9:49
ゆるして。自由詩205/4/6 0:25
LOVELESS自由詩2*05/3/25 15:02
日向黄楊櫛自由詩2*05/3/5 16:06
婚約自由詩005/2/25 22:27
祝祭自由詩105/2/21 22:34
陽ヲ恋フ短歌204/7/6 23:51
晩夏短歌004/6/25 0:18
水無月短歌304/6/23 23:23
自由詩304/6/17 22:10
魔夏自由詩304/6/14 18:56
五月雨幻燈自由詩104/6/14 14:51

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