居心地のよかった
一人の部屋を
すこしだけ
空虚に感じる
自分が違う場所にいるみたい

「元気そうだったよ」
私に手を振る母の写真を
シンガポールの父と妹に送る
そういえば
私 ....
航空便をキャンセルして
レンタカーを借りた

早く帰ることになってごめんね
いいのよ。会えただけで充分。
私の方こそ仕事休めなくてごめんなさいね

12年すごした町が見えなくなるまで ....
時計の針は西を向いてる

短い夏の航海

垂直なきみに水平な私

どこにもお出かけしなかったあの夏のラブソング

好きがないから隙

やらかした。4時間以上経つのにまだドキドキ ....
この町に置いてきた
一つの恋
今なら偶然だって分かる

物語の世界に生まれてたら
それは運命で
何度だって死ねたのに

別れを切り出して
取り消そうとして断られた赤い橋

卒 ....
掴めそうに濃い影
昨日の残骸の
花火を拾う
お前たちだけが残って
火をつけた奴らは
消えてしまったのね

川に足をつける
彼女が対岸を指さす
先週あそこで中学生の女の子が溺れて死 ....
あなたの心音を探す
なにもない
街角を歩く
地面に耳をつける
昼間拾ったパンを食べて
夜はベンチで眠る

起こされた気がして
目を開けると
伝書鳩が私の腹を均してる
寝床にする ....
カップの縁に口をつけ
液体を飲むフリをする
あの子は消えた
砕けた十字架が転がってる
脈拍と体温を下げて
周囲をスキャンする
生体反応はない
けれど
フルーツスタンドの軒先に老人が ....
海を寄せつけない断崖絶壁の島
そこに眠る未来確定知性
完璧なスタンドアロン
そこで
明けない夜と開かれた朝が混ざり合おうとしてる
私たちは命に閉じ込められてる

「振り返らずに聞いて ....
インターネットがなければ私たちは幸せだった?
私たちが死んでたらあの子はまだ生きてた?
そんな問いに意味はないと夢は心に傷をつける
目覚めたら同じ形の人間を探しなさい
上手く見つけられたら ....
リビングのソファからずり落ちて
あなたは床で眠ってる
軽く蹴ってシャワーに向かう

まだ6時前だけど
ファーマーズマーケットは賑わってる
「なんでみんな早起きなんだ?」
「7時には売 ....
カレーをチンして辛口のワインを甘い炭酸で割る

自分自身になる前に他の誰かになろうとしてる

人格転移で私のコピーが作れたら次はあなたと混ぜてみて

パイプラインの熱ですぐ帰る雪

 ....
スーツケースに引出物を乗せて
川沿いを押して歩く
息が上がってマスクを外す
他に誰もいないから

小高い丘に時計台が見える
高2から一年半
電車通学のあなたを送って上った坂
町の中 ....
暖かく低い波
流木剣で遊ぶ子供たち

遠目に見守り
漁網を直す女

男は壇ノ浦の底

磯蟹を両掌で隠し
波打ち際に逃がす末娘

酸の海
黒雲の空
放射線の風

4メー ....
波が追いかける
そして逃げていく

一泊二日の温泉旅行

ひな鳥みたいにくっついて
足あとは私たちだけ

誰もいないね
雪でよかったね

今終われたら幸せなのにね


 ....
教会の裏手に廃棄されたロウソクの燃えさしを持って帰った
鍋で溶かし芯を紡ぎ直してクリスマスキャンドルを作った

麻布に包まれた一斤丸ごとのパン
妹が摘んできた野生のベリー
砂糖を入れたミ ....
月までの
長い階段を
上ってる
永遠みたいな
道のり

階段端で
休んでいると
月側から下りてきた
子供が隣に座る

何も言わずに
じっと私を見てる

腕時計を外して
 ....
黒い服を着て雪の上を歩く皆
葬列みたいと呟くきみ
白い息は生きてる証
サンタを待つトナカイと同じ
頭を垂れて
愛のベルを鳴らす
ショッピングセンターの特設ステージ
2ドル払って子供を ....
昨日夜中に息ができなくなった
上半身裸になって部屋中の窓を開けた
冷気だけが症状を和らげてくれる
今が冬で本当に良かった
このパニックから逃げられるなら
死ぬ方がマシだった

私が救 ....
錆びた薔薇の手摺りから
想いの順に消えていく

これまでの人生よりもずっと
優しい灯火

凍った空
冬の長い影
後ろ姿
螺旋に落ちてくダイナモ
ヘリポートに出ると猫がいた
そこにいると危ないぞと言うと
あわてて逃げていく

空は高くて雲ひとつ見えない
洗浄機の栓を抜いて顔を洗う
管理者が椈の枝を落としている

ストレッチャ ....
1

もう二度と会えないねって交わした約束と
12度目の冬を迎える

寒いなーって思ったら
あなたの町に雪が降ったのね

ブラックフライデーにクリスマスプレゼントを買って
夢の中 ....
土曜日の午後はいつも満室
会うのは今日で最後
ベッドに並んで
チャットアプリを削除する
さようなら。元気でね

父の命日
墓石の花立に梅の枝を挿す
ねえ、元気にしてる?
遅くなっ ....
新聞配達の音で目が覚める

豆乳バナナとカロリーメイトで朝食

リモート出勤をしてから車で出勤する

内外の打ち合わせが2本と面接

姿も声も筆跡も違ってた。あなただと思ったのに

 ....
職場でお寺の話になって
昔あなたと行ったお寺のことを思い出した
名前も場所も憶えていなくて
ネットで調べていたら
手が滑ってあなたの家を見てしまった
恐ろしいことに十数年の移り変わり写真 ....
夢をみた

6歳も離れてるのに
同じ教室だった

修学旅行はハワイで
違う班になっても一緒にラベンダー畑に行きましょうねって
話してた

窓の外。校庭で体力測定をしてる
こんな ....
でもこれはただの夢じゃないのよ
あなたは立ち上がって言った
来年もずっとずっと一緒にいましょう
時間や決めごとよりも
あなたのことが大事!
ふたりのいとはどうかせんのように
じりじりとくちてく

あのほしはあおいさかなのめ

いませかいじゅうでなんにんのひとが
かーてんをあけてまどのそとをみただろう

かぜがふく

 ....
あなたの子供の子供の子供の……
100世代あとの少女が
かつてジャカルタだった森で
光合成をしてる

髪も肌も瞳も緑色で
2本の長いアンテナを傾けて
何か探してる

少女の足 ....
子供の頃
法事の時
お経の中
数珠を握り
経本を開き
目を閉じ
丸まって
念仏を唱える
年寄りたちの
小さな背が
今になって
美しい
冷たい秋を後ろ手に閉め
火の消えた冬の部屋に入る
いま誰かが座ってたみたいに
ベッドシーツが沈んでる
窓の外は林檎山
赤い実がどこまでも続く
ああこれは夢だ
きみのSNSの写真だ
 ....
mizunomadoka(580)
タイトル カテゴリ Point 日付
流星自由詩022/8/7 12:38
take off自由詩322/8/3 21:09
devil's left自由詩322/8/2 22:13
unrestrained 朝自由詩222/8/2 20:42
帰省自由詩222/8/1 20:23
eternal elastic band自由詩422/3/30 20:15
uncertainty principle gods sub ...自由詩122/3/29 23:08
purification自由詩022/3/29 1:18
眠るあなたを起こしたらまた土曜日が始まる自由詩322/3/27 0:04
日本は桜が咲きました自由詩322/3/26 5:27
little birds cry自由詩022/3/17 19:56
big jet plane自由詩322/3/17 19:02
使節自由詩122/3/12 13:44
end自由詩421/12/30 17:34
メリークリスマス自由詩421/12/24 21:13
panorama自由詩1521/12/20 19:48
rede自由詩221/12/19 23:47
drug addiction自由詩221/12/17 0:02
emerald自由詩221/12/14 23:04
4.5自由詩421/11/30 21:19
stones自由詩121/11/29 15:32
rainbow covenant自由詩621/2/28 3:00
turn off your devices自由詩221/2/8 5:34
運命の分岐自由詩721/2/6 7:47
now and自由詩321/2/4 6:12
present自由詩221/2/4 6:11
うた自由詩221/2/2 5:30
connect the lines (promises)自由詩321/1/17 8:15
when I lock eyes with you自由詩620/11/28 10:33
night, winter, last自由詩620/11/9 23:19

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