さよならを避けるように
あなたは遠くをみてる

私は水筒をバッグに仕舞って
胸の言葉を飲み込む

つぎはどれに乗ろうか
返事より先に涙が落ちる

大丈夫?
好きな人ができたの

 ....
あなたはもう家に着いて
私のことを忘れたころかしら?
チャイナタウンの雑居ビル
二階窓から手をふれば
お調子者らが囃し立てる
酔っ払いとマフィアの縄張り
ランタン通り

おかえりなさい ....
朝、子供の送り迎えのことで
言い争いになった

連絡をせずに
同僚と飲んで帰った

テーブルのコンサータ錠と
クリスマス会のおしらせ

ホワイトボードに

冷蔵庫にプリンがあ ....
ひなげしの複製画
NORDISK FAXE2

呼吸器につながれて
静かに眠る男に
盲導犬が寄り添ってる

階段を上り屋上に出ると
冬の風が冷たく
月は高い

子供の頃に ....
信号待ちで彼の車を降りて
洗面台に忘れた化粧ポーチを
ホテルまで取りに戻る
赤いランドセルの少年が
右手に描いたピカチュウで
セイダカアワダチソウを抜く
高架下の金網の向こうで
焼け焦げたカボチャ頭と
牛乳パックが寄り添ってる
電車とバスを乗り継いで
小川に沿って歩くと
土と石と木の古い家屋が見えてくる
あそこにおじいちゃんが住んでたの?
ええ、そうよ

埃を掃き出し
家の換気をする
ポンプの電源 ....
星ラクダが膝を折り
どうと倒れた

砂漠の王は革袋の水を掌にとり
その口に差し入れる

盗まれた太陽を追い
千夜を駆けた

汗と砂で固まったターバンは
王冠となり

残して ....
夏の麦わら帽子に穴を開けて
花の縁取りをした

冬のニット帽は角も包み
風邪をひかないようにした

卒園式にマニキュアで
魚の絵を描いた

わたしが死んでいないか不安になって
何度 ....
ミカとサンドラ
ふたりが鏡の中にいる

あちらでは
私が死んだことになっていて
思い出を話してる

森の入り口にある小さな村
昔教会だった母のアトリエで
花冠を作ったこと

巡回 ....
赤い砂漠の中心で
巨大なカタパルトが
果てのない空を見てる

これで月も落とせると
彼女は笑う

焼け落ちた高圧線とバラック
帰るための水も食料もない
寒い夜
床に耳
ドクンドクン
心臓の音

眠る森
静かな切り株
深い虚
地下を流れる川

三十度目の春
onとoff、onとoff
命が点滅してるみたい
破れた頁

3月 ....
あなたの鍵を青く塗って海に投げた
波の泡が飲み込んで
見えなくなった

別れた日だった
わたしが泣くとあなたも泣いた

玄関に、台所に、ふたりの部屋に
あなたとわたしのYESとNOが
 ....
落ち葉を並べて
雪だるまを作って
もう春だねって
アスファルトの熱で
欠けていった
雨は雪を舞い上げる
私と姪の高さまで
初詣の帰り道
自販機の灯りの前で
ホットココアを
ポケットに入れて
きみは言う
「全部捨てて逃げちゃおうか?」

「無理だよ」
「わかってるって」


初詣の帰り道
自販機の灯 ....
あの子たちは軍服で
店にやってきた
礼儀正しくテーブル席に座り
人数分のテネシーを注文した
マスターは身分証のことには触れず
「お前たち幾つになる?」と言った
「20です。来年には」

 ....
今年も父は
庭木と柵を電飾で繋いで
「おい、点灯式をするから見ててくれ」と言う

仏壇前の灯籠を片付けてミニツリーに替え
母の好きなシュゼットでケーキを予約して
シャネルのバッグを押し ....
午後八時
服のまま雪の降る川に入り
午前五時
神社の杉に縄をかけ死んだ
友の命日
突然の矢傷
痛み
虎は逃げる
遠く
雨の中
響く
雷鳴

洞窟に
残された三つ子
知らぬ声で
荒ぶ風
ソファで眠るあなたの指から
灰になった煙草を外す
ずれ落ちた毛布を掛け
散らばった睡眠薬を戻す
教会の鐘が冬の朝を告げ
絨毯に零れたワインが香る
妹とあなたと3人で
病室にスナックとソー ....
惑星をつなぐ鉄道の中継地
真空チューブが
弦のように延びている

定刻をすぎても宇宙嵐で
発車の目処はない

電気石で火をつけて
炭素を吸う

外壁で散るホログラムの桜


 ....
目を閉じると
宇宙と宇宙が対消滅してる

星々が呑み込まれてく

おもちゃをのせた
絨毯を畳むみたいに


カルナ基地から
通信レーザーを送る

はやくそこから逃げて

7 ....
竹に埋もれた地蔵
春告鳥が鳴く

青い瞳の幽霊は
展望台を見上げ

白い髪のオーロラは
階段の途中で脈を整える

桜がゆれて
二人の壁になる

ライトアップが終わっても
 ....
若かった彼らは
桜の枝を折ってパーカーで包み
花束のようにした

自分たちも美しい春になれたみたいで
嬉しかった

出会った日に裸になったのは
運命の人だったから

窓辺にバドワイ ....
ライトアップが終わると
足下の桜は消えていった

老婆は海側へと
手摺伝いに歩く

このまま
夏の花火を観たかった

美しい春の夜に
手をひかれながら







 ....
ガラス天板の上を
巨大な魚影が横切る
ここは海に沈んだ宇宙船
虹色クラゲが星座みたいに光ってる

私はエミリー。彼女はオートミール・オートマータ
今日は二人で宝石の選別をしてる
燃料にな ....
祖母の喫茶店では
スティックコーヒーを客に出す
食事のメニューは
近くのベトナム料理店のものだし
自慢の紅茶はどこか酸っぱい
ゲートボール日の店番は私
お客さんは足の悪い染吉さんだけ

 ....
買い手のつかない
あの家のガレージに
クリスマスツリーが眠ってる

誰も開けない
シャッターの内側の
冷たく積まれた
スタッドレスタイヤの横で
去年の飾り付けのまま

彼女はラ ....
mizunomadoka(580)
タイトル カテゴリ Point 日付
ゆきの訪れ。テーマパーク自由詩118/12/3 23:28
lantern street自由詩018/11/28 23:02
regret, dead end自由詩218/11/27 22:07
最後の自由詩218/11/27 1:37
I want自由詩218/11/15 23:59
you to自由詩118/11/15 23:47
notice自由詩018/11/15 23:03
森の家自由詩218/11/12 22:56
morning sun自由詩318/8/9 20:01
Horns自由詩218/8/9 18:57
disappear without disappearing自由詩018/8/4 15:32
sagittarius自由詩318/3/19 22:11
lack自由詩218/3/18 21:59
deep sea自由詩518/3/12 0:22
phase自由詩218/1/17 23:04
repeat自由詩118/1/17 22:30
cocoa自由詩318/1/3 0:47
snow自由詩117/12/31 1:00
自由詩5*17/12/16 23:03
自由詩117/12/16 2:21
lighter自由詩017/12/11 0:18
disillusion自由詩217/12/9 20:34
トルマリンとアズマイチゲ自由詩917/4/15 0:55
starry eyes girl自由詩217/4/12 19:47
life of light自由詩117/4/10 18:39
two of spring自由詩217/4/8 23:28
widow's violet自由詩317/4/8 22:08
深海のプラネタリウム自由詩117/1/25 23:14
part timer albatross自由詩216/12/29 10:28
12月の雨の下自由詩316/12/24 12:02

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