体育館に独り取り残され
パイプイスを折り畳むよう指示された
それが私の仕事なのだと
目の前のバスローブ姿の女は言った
どうやらバスローブの下には
何も身に付けていないようだった
言われるま ....
セミの脱け殻
練り消し詰めて
「自由研究」
西日刺す教室
先生と君と僕
レイコ先生泣いてた
あの頃の君のまま
いつだって僕は
ムカンケーとばっちり
なんですかこれは
腐りかけた肉です
腐りかけじゃないですよ 腐ってるじゃないですか
すみません
腐った肉なんてダメですよ
そんなつもりじゃないんですけど
そんなつもりってなんですか どんな ....
わたし
これから布団にくるまりますから
そのあと縛ってもらえますか
バスに乗って既に三十分
バスはいよいよ山岳地帯に入り
蛇行する未舗装の道を
弾みながら進んでいた
バスには僕とあの娘だ ....
老女を乗せた車椅子は
無人の公園に着きました
車椅子を押していた少女は
少しかがみ込んで老女の耳元で
おばあさん
あれが炊き出しです
羨ましいです
いいものが見れて
老女は目をしばたた ....
わたしが最後にあの人を見たのは
タイのアユタヤでした
髪や髭はのび放題
肌は浅黒くなって
服も泥だらけでした
涙と鼻水でぐしゃぐしゃになりながら
あの人は象のケツに
VHSのデッキを押し ....
ショー
ウィンドウ

白人風女性

マネキン

手に持っている
煮こごり

中の
ひらがな

文字

なんですか
と機械が訊いてくる
この眼科は
水曜日の午後に区の体育館で
高さ二メートルはあろう湯呑みが二つ
戦っていた
バトミントンに興じる小学生の横で
体を打ち付けあってお互い一歩も引かなかった
激しい体当たりが繰り返されるが
湯 ....
イーゼルに体当たりくりかえす さくら彼らの青春眩し 指圧師はカブに乗って現れました
首をぐいぐい押されたアルパカ
8.4リッターV8気筒エンジンを
がしゃんと吐き出しました
あのときのアルパカの顔を
ぼくは一生忘れません
商店街のシャッターは一斉に降りて
アーケードで猫の集会が始まった
シャッターに貼られたポスターは
剥がれ落ちそうで風に揺れて
それを猫たちは垂直跳びしながら猫パンチ
あと一時間もしないうちに ....
ボルシチの入った器がつよい風にあおられてひっくり返りました
若いアデリーペンギンのオスがしたじきになって
きょわきょわと叫んで羽を打ち震わせました
ボルシチは熱かったのです
襖を狩る襖狩り一族は
一族郎党が舟盛りの舟となって
敵陣に突入することで知られている
「おお、いくさ場で舟盛りとは豪気な」
「…やや、この舟、なにやら不可思議な…」
「ぁあ!き、貴様らは!襖 ....
整列したシンケンヴルストたちが
次々と跳び箱を越えていく
既に二十一段が積み上げられているが
まだまだ限界は見えない
体育教師はとうに興味を失い
くわえたままの笛をてきとうに吹きながら
カ ....
休み明けのあの娘はあか抜けて
もりあがった額の筋肉で
固く閉まったビンも
やすやすと
缶詰にいたっては
くるぶしで一瞬
着用すればタイムスリップが出来るようになるスウェット上下が
洗濯槽の壁に捻れて張りついています
出待ちする老若男女ファンは
どんぶりと箸を持っていて
どんぶりには伸びきったそばが入っていた
この伸びきったそばを このそばを
あなたに届け 届けたい
昂っている彼らは即興で唄い踊り
その ....
だいたい まいにち
かしつき かかえて
せんろのわきを かけてくふたり
ふみきり とびこえ
しんごう むしして
パンダのむれを たくみにかわす
きょうはどこまで いけるだろうか
ゆうひだ ....
管制塔の制止を無視して月面に降り立った艦長以下五名は
サムがこっそりと持ち込んでいたB5サイズのオムレツの舟に颯爽と乗り込んだ
地球の約六分の一しかない重力のおかげで
オムレツはふわふわとろとろ ....
殺鼠剤を買いにコンビニに行ったら
レジ横の温蔵庫にケータイがぎっしり詰まっていて
「美咲」「優」「乃亜」などとお品書きがあった
疑問百出なので試しに買ってみようとしたら店員
今入れたばっかりな ....
母さん
今日僕は
洗濯板の下に
すごいもみあげを見つけました
ふさふさとした
最近めっきり見かけなくなった
天然ものです
しかも
もみあげをかき分けてみると
中に子もみあげもいました ....
ヘルシーな雨上がり
放牧地では羊たちが虚ろな目をして赤い紙を食んでいる
牧羊犬は発情して走り狂っていて
牧童は掘っ立て小屋のなかで下半身はだかのまま既に死んでいる
天使の梯子を伝って天から
 ....
さっと湯掻いただけのベニヤ板を抱えて
彼女は嫁いだ
黒のピタピタ革パンツをはいたDJが
上半身を晒して今晩も
自らをスクラッチ
髪を振り乱す彼を支えるウォーターベッドの
中身ウォーターではなくイクラ
オーディエンスの一部は既に鮭化し
口開け ....
よだれでガビガビになった枕を
セクシーなはまぐりが
夜な夜な掃除しにきてくれる
会社からの帰路
痴漢の出ることで知られている暗い夜道を
一人歩いていると
目にひじきが入った
痛みに呻いたその刹那に
記憶が背後から次々と現れて脳裏を掠めていった
私の体はいつのまにか
 ....
手が見えたレーンの奥にピン並べてる「バイト募集」の時給高額 西日の強い日だった
衆道と噂の体育教師に
放課後の体育館に呼び出された
角刈り短パンランニングの男が
腰に手を当て立っていた
鼻の下にすごく汗をかいていた
最近記録が伸びてないんだってなあ ....
最近の若い人たちは見境がない気がします
電車の中で糠床をかき回し始めたり
薄型テレビを漬物石の代わりに使ったりして
私が子供の頃にはそんな人はいませんでしたよ
昔は糠で作られた長屋にいくつもの ....
消火器が 坂転がりて 我裸
サトタロ(79)
タイトル カテゴリ Point 日付
体育館欲しい自由詩2*09/5/4 1:50
少女の来し方行く末自由詩109/5/1 1:31
腐肉フライト失敗自由詩509/4/27 0:54
急峻暮らし自由詩509/4/24 2:22
プリンセスタキダシ自由詩2*09/4/21 1:59
勝手に持ち出された自由詩1*09/4/9 2:45
ゲル化煮汁自由詩3*09/4/3 2:21
湯呑みの千秋楽自由詩0*09/3/30 1:12
短歌1*09/3/25 2:33
答辞「指圧師」自由詩1*09/3/25 2:29
真珠のパールセンタ自由詩0*09/3/22 1:45
風のつよい日自由詩2*09/3/19 1:59
襖狩り一族自由詩2*09/3/15 2:10
シ・ン・ケ・ン跳び箱自由詩0*09/3/13 1:35
デビゥー自由詩1*09/3/9 1:33
未来のコインランドリー自由詩1*09/3/2 1:37
優しいね、おそば自由詩009/2/22 3:11
加湿器自由詩4*09/2/19 3:08
月面帰省自由詩009/2/16 1:59
サッソポリッシャー自由詩1*09/2/12 3:21
母さんへ自由詩3*09/2/6 3:09
はくめいこうせん自由詩2*09/2/1 3:12
TOTSUGU自由詩1*09/1/29 3:32
グリグリズリー自由詩009/1/23 2:44
ぐりはま自由詩5*09/1/20 2:59
バックトゥひじき自由詩0*09/1/13 2:06
ボウリング短歌1*09/1/9 2:55
中敷直下恋文自由詩1*09/1/8 3:06
ザ・漬け物自由詩6*09/1/6 2:41
すっぽぽぽん俳句2*09/1/6 2:33

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 
0.18sec.