塩気の足りないマリネ、お酢を足してみたけど
しょっぱくなったかしら?
背中越しのOKサイン、その向こう側の景色を見ている
話し方を変えてみても他人にはなれない
私の匂いは私に同化してるから
 ....
名前がある
そこにある
私の名前だ
そこにある
指でなぞる
古い名前だ
何も覚えていない
美しい響きだ
長い間耳にしなかった

花を摘みに出掛けた
みんな何処かへ行ってしまった
 ....
ふたつの静寂を飲み込んで
プロペラ機のエンジンが止まる
見てきた景色、幾らでも話して聞かせられるよ
触って確かめられるものなら
膨らんだり縮んだり
自由自在は健気だけれど
いつか歩幅を揃え ....
傷付く事にも慣れたなんて哀し過ぎる
消えてくれない痛みに彩られ
綺麗な心を捨ててまでも追いかけたい夢がある

日曜日は新しいスケッチブック
最初に描いたのは何もない空だった
世界を動かすそ ....
少し雲を横にずらしたところ
まだ日に焼けてない空が現れた

日傘の出番を待っていた
帰ろうとしている場所が家ではない気がして
私は駅を探す
私を乗せてくれるホームは何番線だろう?
海面が ....
色の無い景色、風の無い景色が嫌いだった
息を潜めて雨宿りする軒下
一番自分に近い言葉が訪れるひと時
生まれた場所から離れ滴り落ちていく滴を見送り
その向こう側にぼんやりと移ろう情景が
私との ....
はじめての道が教えてくれたのは
知らない気持ち、知らない言葉
ずっと怖かったものが味方になって
肩の上
揺られながら話してくれる

いつかの、いつかは、また今度
遠くないから会えるよね? ....
プラットホームの屋根の隙間
名も知らない雛鳥が鳴いている
長い道程が必要だったのだ
空に取り囲まれて逃げ出せない自由が
やっと探し当てた引き込み線
ちょうどいい大きさの枕木を並べる
冒険し ....
絆創膏をゆっくり剥がす
傷はもう痛まないでしょう?
すぐ隣にいるのに耳をそばだてる
微かに聞こえる息遣い
熱々のコーヒーカップ
両手でぎゅっと握り締める
どんな仕草も逃さない
減るもんじ ....
訪れたのは君に会うためじゃない
そもそも君は此処にはいない
谷の翌檜が風邪を引いたので
薬を届けに行くところだ

足のない風が五線譜をくすぐり
君はひと振りの枯れ枝
弦に乗せた指が踊り始 ....
誰かが作った雪だるま
笑いながら数えてたら
いつの間にか黙りこくった
ねえ柊
バス停まで歩こうよ
君に意地悪出来るのもたぶん今日が最後

何も約束しないまま
どちらからともなく小指を繋 ....
そういえば
最初にこの世界を作ってから人間がその存在に気付くまでの間
神様は何処で何をしていたのだろう?
ひとりぼっちで寂しくなかったろうか?
神様は何故もう一人の神様を作らなかったのだろう? ....
碧を握り締める
私は誰を導けるだろうか?
古城の砦、苔むした砂塵が間近に迫る
まだ乾かぬうちの彫像に意匠が掲げられ
思わず嘴を捧げてしまった

解読不能のサルタラン
近似値は門番だけが知 ....
三面鏡に映る空が分断されて寂しそうなので
4年ぶりに宝くじを買いました
僅か数枚のコインでも手に入る世界
ケチャップは暗い夜の色

手を振ったら何もかもが終わってしまう気がして
ずっと背伸 ....
希望は罪かも知れませんが
止められなかったのも事実
急ブレーキの跡が生々しいです
轢いてしまった感触だけがあって
亡骸は何処にもありません
私は空を見上げます

制限速度は誰のためにある ....
愛し過ぎてもいけないし、冷め過ぎてもいけないし
煮込み過ぎてもいけないし、ちょうどいいのもどうかしら?
私の恋人ハンバーグ

追いかけ過ぎてもいけないし、ほっとき過ぎてもいけないし
ジューシ ....
深淵はもう飽きました
表層に憧れてます
うらぶれた地質学に小さな納屋を建て
夕陽のことを考えて、戒名と共に暮らす
昨日の事を今日のように話す家畜と
生活の匂いのしない長さと
大小の容れ物に ....
聞いていいんだよ
私は寂しかったよ
先の平たいアイス用のスプーン
最後まで綺麗に掬えるからって
あの頃のあなたって
そんなだったね
そんなだったよ

懐かしい路地裏のカフェ
ティース ....
アスファルトが選ぶ雨は
どうしてこんなに優しいのだろう?
遠い昔に私が持っていたものを
まるで知っているかのようだ
 
まだ誰も数えたことのない数字が
見つかってしまうかもしれない今夜
 ....
コーヒーの淹れ方なんて知らないけれど
私は私に会いたくて今日も豆を挽く
今朝の太陽はどんな顔?
眉をしかめたってバレバレ
私とあなたを隔てさせる分岐点
それを見つけ出すつもり
だから心配し ....
あなたが産んだって言うんじゃないよね?
いけない事とわかっていても
その優しさ誇りに思う
小さな町の小さな一角
あの人何て言うかな?
白々しく責任押し付ける
私の返事はもう決まってるから
 ....
星の砂巻き上げて海沿いの駅走り過ぎる
2つに折ったトレイルバー、大きい方を黙って差し出す
肩先にまだ残る燐光、振り払いもしないで
先頭車両はまだ寝てるみたい
窓を開け風を誘い込む
飛ばされな ....
剥いた蜜柑の爪跡が地球の裏側に勃っている
朝と見間違うかのような崩落
焔は零れる砂となり
紐を抱くとも数式の最後尾に綴じられる

消えそうな会釈で靴を脱ぐ
前室は輪郭に満たず、水没した鏡に ....
捨てられないもの増え過ぎて
ひっくり返したバックギャモン
雨降って固まった理想
もう崩せない砂の城
鼾五月蝿いの何とかしてよ
部屋着代わりのジャージのラインと
並べて焼いた目玉焼き
ハン ....
土を飼っている
従順で賢く我が強い
麦を好みパンも嗜む
時節をよく見極め常に冷静
時に激しく自己否定する場面も見受けられる
芸術に造詣が深く音楽や絵画はよく語るが
文芸は理解するに及ばず
 ....
はじめまして
いなくなっちゃう前に出会えて良かった
品番間違えてないよね?
反応速度はこれくらいでいい?

はじめまして
リセット機能なくて今までどうしてたのさ?
プライドだけは純正品、 ....
もしもあの時
もうひとつの道を選んでいたら
今の私に出会えただろうか?

道しるべのない道の途中
知らずにすれ違う自分に
どんな声をかけただろうか?

もしも今の私より幸せそうだとした ....
此処は何処よりも静かで
憎んだら自分が駄目になる
森の奥、新緑のラグーンが囁く
「もういいんだよ」
その声は耳に届かなかった
届いても降りて来なかった

自由という名の劇場
戦いはまだ ....
そこに風があって、寂しかったから鐘を鳴らした
大人になる少し前
悲しい鐘だと知らずに
もう元には戻せない
夢だと思っていたもの、現実だと思っていたもの
ポケットが破れてた
平気な顔してあの ....
貴方の影が優しい
正直に生きるしかなかった私を笑っているようで
噛み締めた唇から、消えかかる花の色が滴り落ちる

畦道、脱輪したワゴン
降りて様子を見ている貴方の背中がまだ大きい
無防備に ....
妻咲邦香(152)
タイトル カテゴリ Point 日付
虹とソラリス自由詩121/2/27 20:56
自由詩121/2/26 16:15
ダールベルグ自由詩121/2/25 23:22
エディブル・フラワー自由詩121/2/24 20:24
二枚貝自由詩221/2/23 23:20
一筆自由詩3*21/2/23 1:22
空の下自由詩221/2/21 17:45
フレア自由詩2*21/2/21 0:54
エイプリルフール自由詩021/2/19 22:42
スナフキン自由詩321/2/18 22:22
自由詩221/2/17 22:14
林檎自由詩121/2/17 0:21
カップラメーン自由詩121/2/16 17:23
オムレット自由詩321/2/15 21:54
潮風自由詩421/2/15 1:04
私のハンバーグ自由詩2*21/2/14 0:30
CROW自由詩221/2/12 23:40
ティースプーン自由詩3*21/2/12 0:20
自由詩7*21/2/10 23:04
パン・ド・ミー自由詩321/2/9 22:43
クラスター自由詩021/2/8 23:23
ジョバンニの朝自由詩521/2/7 23:15
カーネーション自由詩321/2/6 23:42
ブラックジョーク自由詩021/2/5 23:17
土竜自由詩4*21/2/4 23:22
はじめましての詩自由詩3*21/2/4 0:02
もうひとつ自由詩321/2/3 1:06
プロポーズ小作戦自由詩4*21/2/1 13:23
風力発電自由詩321/1/30 23:34
幽体離脱自由詩421/1/29 21:31

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