頭の少し上、左の方に、誰かのわらう顔が見えておりましたが、
私は幸福にも柿を持っておりました。
柿を持っておりますと、クーという犬が側にやってくるのです。
何年か前死んだ、少しみえっぱりの犬 ....
君の睫毛に哀愁を見たよ
女として
君はどんな哀しみを背負っているのだろうか
弟のふるえる声色にせつなさを見たよ
男として
君はどんな苦しみを背負っているのだろうか
祈りが光となって ....
「指を切り落とした私には何も掴めない運命が待っているだろう
いや実際は掴んだところでそれが終着点には成らない というだけだろう、。
終着点、。なんかよりも状態を望もう、< 状態 >
つまり現在 ....
(産まれた時に授けられた
星の役目が決まっているとして)
四角い揺籠の中に閉じ込められて
人の幸せの為に全てを封印された
僕の出会いや進む道は操作され
自分の為に欲しがることもせず
....
朝で、
きみの床に光が当たっている。
しずかな街は
すこしずつ意味を手ばなして
もうすぐ、見られるようになる。
わたしたちの床にも
光の当たるところを、見られるようになる。
....
あの子は
自分の言葉を恐れて
棘だらけの
塊を
吐いてばかりいる
あの子は
自分が刺した人々を恐れて
もっと棘を出す
それでいいのだと
いばらの王国を作るように
王様はもち ....
詩がかけなくなりました。
あれほどあふれていたはずの言葉が
きれいさっぱり去ってしまって
現実だけがここに在ります。
ええ、ええ、健康です。
今までにないくらい、正常で清浄です。
なに ....
青白い炎がひっそりと夜を燃やしている
いぶり出された闇に重なって液体は熟成する
どんな小さな物体でもどこまでも遠く展開され
明日や明後日の雨や風や陽射しを
その中核に刻印するために ....
左の墓石の下に、堀口大學の骨は永遠に眠り
右の墓石の下に、川端康成の骨は永遠に眠り
西方の山間に、今にも{ルビ杏=あんず}の夕陽は沈み
新年の富士は琥珀に染まる姿を浮かべ
東方の空に、満ち ....
凍えて帰れば、ぜんざい
ふー、ふー、熱いぜんざい
言葉はいらない{ルビ夫婦=めおと}ぜんざい
はらはらと、風に揺られて
前方に、無数の枯葉等は舞い
鎌倉の湿った土に降りつもり…
旅人はぬめり、ぬめり
幾世代もの黒ずんだ枯葉等を
踏み締めてゆく
両側の
崖と崖を削った、一本 ....
折り紙
こころまでとどいた
お年玉
わすれてきた
玄関
だれかくる
空には どこにでもない 蜜柑が置かれていて
誰もおかえりとは いってないから
だれもいない街を
自転車で帰ってくる
僕は寒かった
親もおらず 少し寂しい
明日からまた
食肉加工工場で
働かなければならないわけだが
なかなか 仕事は辛かった
この休みで得ら ....
赤い いや 赤というよりも
ただただ光あるのみというような
西に隠れてしまった太陽の
最後の恵みを一身に受けて周囲に放つ
一筋の雲が地平線にて輝く
その選ばれたかのような雲に
光は吸い ....
手をつなぎ心をつないだ僕達は
どんなに遠く離れていても
互いがどこにいるかがわかる
離れていても繋がっているから
どこまでも歩き数え切れないほど迷い
行き場を失っても君が繋がりを
引っ ....
イブの夜
イエスが店にやってきた
長らく預けたままだった
聖骸布を引き取りに
「お客様、すみません
こちらについたお顔の跡は
どうしても洗い落とすことが
できませんでした…」
イ ....
ぼくの内には 一匹の魔物が 棲んでいる。
人間という 魔物だ。
鮨が食べたいと 言う。
ビールが飲みたいと 叫ぶ。
女と寝たいと 怒鳴る。
一匹の 人間という魔物が、 ....
本当に疲れてて
疲れたと言うのも
疲れすぎて出来ない
それでも
貼り付いた笑顔は
空々しく
口角を上げている
本当は逃げちゃいけないのに
何とかして口実を見つけ
前を向くのを ....
働かない
勉強しない
あれ、こいつ
五体満足なのに
何やって
生活してんのかな?と
周囲から不思議がられ
ある日突然
三面記事を賑わせる
そんなアイツに
正月なんか関係ない
....
夜明けのスキャット
青く黒い高速道路
光なんて勝手に来る
だから悲しいのよ
愛しあうそのときに
この世はとまるの
時のない世界に
ふたりはゆくのよ
....
あせび、
ひすいえんで はじめて知った木
石段と コバルトヒスイと 梅の木と
お茶室と ラカンマキと 五葉松
色んな主人公に 囲まれても
自らを 主張する
美しい名の ....
干からびて漢方の様になったみみずに悶える恋ね犬 また たびに出る猫と共に吠えろ 生命を吠えろ そう願わずにはいられない愛犬の死を受け入れた去年
居ると思うよ
だけれど
地球人に会いに来るとは思えない
光速を超える速度は出せない
色々なアイデアはあるけれど
進化の極みに達した生物が
わざわざ殺戮と破壊を好む人類(一部だけれど)を ....
In short I might leave that that be that or not be that) I might try to gather forgotten parts of br ....
真実の羽根と心臓を
黄金の天秤にかけよう
注意深く慎重に
心臓の方が重ければ
沢山人が死ぬ事になるから
ここは
葦の野が広がる東の島国
金星の守護のもと
冥界の王が支配する
....
初恋はうすべにいろにて
遠く遠くにおもうもの
昇華していとしい記憶となり
そして母になる
夕暮れのしらべ
2011.1.31.
誰かから何かから追いかけられているのか
それとも追いかけているのか
もしも完璧に無心だとしたら 無心伝心をお願いしたい
孤独に見えるランナーよ
時々 しかめっ面 ....
大切だから
さくらがいる
彩りがいる
変化球が足りない
しがらみが見える
粉雪がまう
さくらがまう
底辺だから
邪悪なふきだまり
夢をたべて赤 ....
ああ生きてるのってしんどいな
とは思えていないのにそうなるのではないかと怯えていた
風邪をひき神経まで病めばそう思ってしまうのではないか
薬の量がふえていた
ただこの病は死にた ....
オリジナリティを追求し
個性で勝負してきたつもり
でも自分は何と勝負してきたのだ
勝った気も負けた気もしないのだ
オセジナリティ
オナジナリティ
ナリたいものにナレていないのは
ナリ ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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