灰色の薄明の底に
灰色の湖が静かにひろがる
その汀にひとり佇んでいる

灰色の薄明は薄明のまま
明けることも暮れることもない
灰色の湖はただ静かだ
誰の 何の気配もない

ただこの場 ....
小川がさらさらと流れていく
時の移ろいを
知ってか 知らずにか
気ままにさらさらと

聴こえるのは それは遠い日
遠い日に見た沈む夕日が
ぽっちゃっと音を立てて ほら
最後の光のしっぽ ....
足りないから 足してゆく
多すぎるから 引いてゆく
どちらがたやすくできるか
知っているかと

こどもたちに質問をしたら
本気の二者択一が返ってくる
ただの思いつきクイズなんだけど

 ....
いじめられてる少年を見た
町の外れのバス停で つい
途中なのに 降りてしまった
いじめている少年を見た

まだ、間に合う
直感したから 手に握らせた
キャンディーだった
キャラメルやチ ....
           160327
根羽ならぬのか毛声に
根羽ならぬのか毛声に
ネバナラヌノカケゴエニ
ギボンの雌が悲鳴をあげて
軍舟の上に落ちてきた
子を攫われた悲しさに
腸が割けたと ....
これは植物由来成分配合弱酸性無香料で敏感
肌にも赤ちゃんの肌にも使える人にやさしい
化粧品ですとうたわれたりおどらされたりし
ているあいだにシアバター・ワセリン配合に
シアワセを見つけたりする ....
団欒の横
座椅子に座り
静かにみかんを剥いている

今日どこかへ出かけたことも
娘の顔も
忘れたよと笑う

テレビの映像は意味を失くし
新聞は取りに行くだけの紙になり

積み重ね ....
このつぼみ桜の中で
咲かないつぼみは
あるのだろうか

わたしは咲かないつぼみ
いいつぼみだと言われながら
今年も咲くことができなかった

桜は自分の力で咲くのだろう
うらやましい
木の枝が先端から腐り始める
雲はその重たい体を
大儀そうに持ち上げている
光は決して明るくなく
まぶしいとしか感じられない
意識にはあぶくが混じり
まなざしは途切れてばかり
体も ....
小さな穴を掘って
小さな埋葬をした
小さなかなしみに
小さな花を供えた

小鳥には翼があるから
虫のようには眠れないだろう
空を忘れてしまうまで
地中で長い長い夢をみるだろう

 ....
その肩を掴んで、
どこまでも歩いた。
思念が浮かんでは、
沈みを繰り返した。
私は痛む胸を押さえながら、
水のなかに深く沈む。

たくさんの目が、
目のなかの目を見つめている。
目の ....
少子化対策だからと言って
アホカップルの子供ばかり増えても
日本のために良くないし
生まれてくる子供も
酷い目にあわされることが確実なので
妊娠が判明した段階で
胎児一人につき5000万円 ....
  紫が、れん・煉瓦。
  かすか(に)ふえかさ・かさなって、
  わたしら、また、ねね・ねむ・眠たくなる
  のろい、泡の、すきとおったまぶ・目蓋
  (に)ハリガネの蚊が
  お ....
聖オホーリオは暗闇に差し込んできた光に目をこらした







愛だった







セント・オホーリオのどん底の2 ....
何かの気配に目という耳を澄ますと、
背後に誰かの指をみた。
振り返ると、
目から耳を、
耳から指を、
指先から声を垂らした、
私が立っていた。

私の指先から垂れる声は、
ひどく力な ....
依存性とは外的な要因が大きく作用してしまうものである。いくら遺伝子の魔術によって勧誘されようにも、実際に巡り合わなければ誘惑されることもないのだ。

澄んだ青空のもとで長時間待たされる。これ ....




 中学の頃の話だ。近所のセントバーナード犬をよく散歩させていた。
図体は巨大なくせに子犬に勇ましく吠えられると、かならずいそいそと私の方へ戻ってくるような気弱な(あるいは優しい)奴 ....
僕がいくら部屋に閉じこもって
この部屋の空気を濁したって
窓を開けた先の空気は澄んでいる
そういうものだよね
いくら夏の砂つぶを挟んだままのサンダルを
玄関に置いていたって
誰も僕を連れ出 ....
   
破裂弾の様な狂気の寝起き姿で歯を磨く君の覚醒を感じた私は私ではないまま無防備な姿で小さく寝息を立ててる真実の狂姫だ。二本の脚が限りなく連鎖して朝陽に濡れ乍らまだ拭い切れてないアダムの筋 ....
幸せはいつか
カケラを変えてしまう

悲しみはいつか
色褪せてしまう

記憶はいつか
眠ってしまう


だからカタチにして残す

僕はもう
今をなくしたくはないから

 ....
未来より
過去を考える
青い
意味を失った時間が流れていく
意味を失った感情が流れていく
継ぎ接ぎの体で
継ぎ接ぎの体で
水から出て行こう
火から出て行こう
幻聴を剥がして
何処か ....
小さな嫉妬の粒を
指先でつまんで丸めてみる
日暮れて家へ帰ろうと思うのだが
行く先が知れない

たくさんの人たちが
出立する暮れ方の川辺の
薄れていく土手の向こう
たわんでいくぼくの背 ....
雨のあいまに草がのびていく
つみとってもつみとってものびていく
春は毒だ
帰る場所もないのに咲いてしまう
色あせた空やアスファルトを塗りに行くだけならやめておいたほうがいい
外は灰色
長い冬のあとも忘れぬ雨の匂い
街は濡れその色を自ずと濃くする
足音は秒針よりも少しだけ速い
白昼夢は一番星のよう ....
ふりかえる
と誰かが押下した起爆装置だった
粉塵をかいくぐってくる
音速以上のものたち
重力を必要としなくなった動作は
マリオネットのように崩れる

排熱しようとする換気装置の
こころ ....
 僕は知っている

 満月の夜
 梟の声響く夜半過ぎに
 一の社の榧の古木は
 封じられた記憶、取り戻し

 社裏の小さな瀬に
 小さく泡立つ冷たい流れに
 月の光は毀れ落ちては千々 ....
《ひどい! わたしの蕾に粉砂糖したの
姉さんでしょう
《あなたがはしゃぎ過ぎなの
わたしはまだ帰り仕度の最中よ
《ああうるさい こんな早くから蝉はよして
まだうたた寝したいじゃない
《駄目 ....
百均で買ってきた
ミニチュアの黒いうさぎは
手のひらに載せて
選りすぐろうにも
どれもみな
哀しくなるほど同じ顔
同じ姿勢同じ表情
どうしてこんなに正確に
大量生産できるのか
まるで ....
例外なく、夜は長いものだ。人は夜の長さから逃避するため、夜に眠ることを覚えたのかもしれない。夜になると時間は凝固して、空間はつぶれてしまう。そして恐るべきことに、眠ることを許されない夜もある。 .... 微細なノイズが連続する頭蓋の内壁で半端な崩落のまま凝固した自我が瓦礫の隙間で高笑いをする午前の一瞬、極限まで見開いても目視ままならぬ目と麻痺した鼻腔の捉える嘘、甲状腺の異常の懐 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
灰色景塔野夏子4*16/3/27 21:29
小川の夜もっぷ516/3/27 21:12
夢のしおり4*16/3/27 20:53
お菓子の魔法2*16/3/27 20:37
歌ったり踊ったりしているあいだにあおば4*16/3/27 18:24
歌ったり踊ったりしているあいだに/即興ゴルコンダ(仮)投稿こうだたけみ5*16/3/27 17:27
みかんyaka316/3/27 17:10
つぼみ桜がうらやましイオン016/3/27 16:43
風邪葉leaf216/3/27 15:40
つばさyo-yo9*16/3/27 14:38
海を噛むあおい満月216/3/27 14:36
やはり妊娠税は必要だ花形新次016/3/27 13:56
nemuri草野春心016/3/27 13:29
聖オホーリオの偶像TAT116/3/27 13:09
指先の声あおい満月4*16/3/27 12:43
ニコチンよ永遠にアラガイs10*16/3/27 5:16
ぜんぶハァモニィベ...2*16/3/27 2:49
十代の腐臭うみこ2*16/3/27 2:20
『「深層放射」=「空喰い女」』 (百四十字詩)  ★Odb ...ハァモニィベ...2*16/3/27 1:50
僕のカケラ幸絵016/3/26 23:42
ブルー・ノスタルジーゴースト(無...3*16/3/26 22:43
小さな嫉妬の粒をオイタル416/3/26 22:05
つみとるはるな916/3/26 21:52
ときあかす高橋良幸1*16/3/26 21:33
アンインストール(ゴル投稿長考版)[group]0*16/3/26 21:26
闇を背負う人夜雨116/3/26 20:14
四季姉妹ただのみきや9*16/3/26 19:48
ベンジャミンバニーLucy21*16/3/26 19:04
肯定葉leaf116/3/26 16:39
ランチの時間ホロウ・シカ...1*16/3/26 11:39

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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