いつだってそう
自分がひとりぼっちになった瞬間に
自分自身の
弱さと小ささ
このふたつを改めて実感する
空には7つの月と3つの夢が浮かんで
わたしの足が大地になって
斜めに生えたビルを見るたび
涙を流すの
黒い星が瞬いたら
東京タワーがずずずっと
天に向かって伸び始めて
天から足が降っ ....
大きくてごつごつした 彼の手
左手にいつもしている時計の他に
ブレスとか
指輪をひとつだけ
飾ってみたいと思った
きっとよく似合う
今日、
ハンドル握った左手に
初めて銀のブレスを ....
この街が奇病に犯され始めたのは
冬が明ける前だった
『蒸発王』
最初の目撃は
髪の毛だったらしいが
全ての症状は同じだった
蒸発する
感 ....
Can you hear me?
Can you see me?
Can you touch me?
Can you talk to me?
If not, it means that ....
太陽の巨人達は異国の地に奇怪な宮殿を建てた
その宮殿の中で不思議な業を施して
山から掘り出した石ころから宝を生み
水の出ない土地に掘った井戸から財を築いた
異国の人々は ....
凄い!
アタシ凄い!
車にかすりもしないで、何往復も出来ちゃうヨ!
でも この花束は何なんだろう?
北風の冬より春の
光風が待ち遠しいねとAはいう
でもその春より夏の
しらはえのほうが快適だとBはいう
いやそんな夏より秋の
....
真っ青な空を見上げていたら
ふと死にたくなった
昨夜抉った手首の傷が
じん・・・
と疼いた気がした
焼け焦げた丸太を見付けて
其処に焼け爛れた己の幻影(かげ)が重なる
....
飛んでけ 想い
春がくるよ
生暖かい風を君は気持ち悪いと言ったけど
飛んでけ
あたしは好きだよ。
....
僕はあの場所と決別しなければならない
それとも僕はまだ君のことを信じていていいのだろうか
僕なんて論外なのだろうか
僕は自信をなくした
詩のことについて自信をなくした
君を失いつつある僕は
新しい君を見つけに行ってもいいのだろうか
こういう詩しか書けないんだ
この世界では
古くなりつつある君へ
君はいつも何をやっているのだろうか
僕が大きな ....
詩を書くと
心が軽くなる
君のことを考えて
心臓がドクドクいっている
詩を書いていると
世界が僕の考え方になるのに
詩を書かないでいると
巨大な造船のように見える
....
なぁ、ガよ。
今お前が見ている空はニセモノだ
お前がいくら羽をばたつかせようが
りんぷんまき散らせようが
そこに空は無い
お前はそんなこともわからないのか
(窓ガラスは ....
規格品だ
たいせつなのは
精度を上げること
僕らは
マネキンの体温
段ボールの棺桶
まばたきを奪われ
生まれても
生まれていなくても
そのまま
立ち尽くすこと
美しいひとよ
....
あおいカーテンの
こちらがわで
くらげとくらしています
くらげはいつも
ふらふらゆらいでいるだけです
わたしがねてても
おきてても
ゆめをみてても
みていなくても
この街はす ....
濁った沼のある寂れた町に
マリーという女が住んでいた
マリーの本名は誰も知らない
彼女は
夏の真夜中のような眼をした
中々の美人であったが
友達はいなかった
若者はみな都会 ....
温泉街にきたら
道草をくうように
いつだって連れだってソープ
なれない居心地は
じぶんと対話できずに
自問自答をしているから
夜風をつくりながら
坂道をホ ....
アサヒビールの工場を観光した
アサヒスーパードライは
今年発売二十年になるんだそうだ
あれから二十年!
十八のぼくは
いまとおんなじ趣味をして
ふたりの女と付き合っ ....
小高い丘に店を開いた
お客が来た
出入り口なので
お客は出ても入っても良かった
晴れた日は
見渡せることろまで見渡せた
雨の日は
屋根や壁に雨があたった
ただここにいて
何かを待って ....
父と母と少年と
3人家族に囲まれた
座席の隅の窓際で
車窓に流れる景色を見ていた
( あいするひとにさられたばかりのわたしは
( すっかりかたもそげおちて
( めのまえにみを ....
あきらめる
研ナオコもうたってる
かもめはかもめと
ああジョニー
夜明けだ
公園の朝
おれたちにホームはない
ないものはない
だが鳩はとぶ
お前もとべ
翼はいらない
だがジョ ....
後れ毛 梳くうて そっぽ向き
微かに震える伏せ睫毛
「辛くはないの?」と、宵の月
若やる胸に絡ませた
好きと嫌いの綴れ織り
先夜の淵に咲く花を
見ては見ぬふり ....
人々は願った
暗い夜なんか無ければいいのに
ボクのセカイでは
夜でも太陽が出ている
彼らは夜でも動き続ける
ボクはまぶしいと感じるだけ
人々は願った
時間が無限にあればい ....
「西高東低の気圧配置はしばらく続くでしょう」と
天気予報のお姉さんが
カメラ目線でうったえている
僕はコートを羽織って
襟のホックを上手くかけられないまま
仕事へ行こうと玄関へ向 ....
病室の窓から見える金木犀の葉は
季節の変化と共に舞い落ちる
その葉は最後の瞬間まで
生命の光を放ち続ける
彼女は春からずっと此処にいる
医療の限界を超えた力に
少しずつ細胞 ....
長らくこんなところを歩いていると
色々と妙なことがある
向こうからやってきたそいつは
確かに一人の男に見えた
だが喋ってみると
「あなたたちは、どこから来たのかと私達は疑問に思うかもしれ ....
勝手にコピーキャットは
街中に溢れていく商品に
勝手にキャッチコピーをつけていく
それが仕事なのだ
例えば、あの化粧品についた
「マタタビよりも酔わす肌」
というキャッチコピー
あれ ....
いつもの自転車で
いつもの土手道を行く
振り向けば
いつもの笑顔
変わらない毎日を
幸せと感じていた
僕がいた
季節は巡り
いつもの自転車で
いつもの土手道を ....
ぽっかりと空いた穴に私は舞い降りた
瞳も何も映さず鳴り響く足音だけが
その存在を知らしめ
誰もいないこの場所にて私は舞う
忘れよう 忘れなくていい
思い出 未練 忘却 苦しみ
渦巻い ....
4818 4819 4820 4821 4822 4823 4824 4825 4826 4827 4828 4829 4830 4831 4832 4833 4834 4835 4836 4837 4838 4839 4840 4841 4842 4843 4844 4845 4846 4847 4848 4849 4850 4851 4852 4853 4854 4855 4856 4857 4858
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
4.59sec.