一次現実/ねなぎ
コップ一杯の焼酎
敷きっぱなしの布団
開けることの無い窓
時間だけが
区切られず
続いていくことが
焦るように感じた
駅まで遠いのに
線路は近いアパート
揺れながらかき込む
コンビニ弁当
複雑で
混沌として
無限であり
派生する気がしてた
新聞の勧誘
NHKの取立て
電気停止の通知
親からの手紙
言い訳にもならない
重ねた年月
結論も出せぬまま
逃げ続ける夢
僕の直線は
変数も無く
等価で
決められている
愛想笑いをして
タイムカードを押して
走り周され
息を切らして
言われるがままに
従っていく
家
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