銀河相克/たりぽん(大理 奔)
望遠鏡で
反転する
数え切れない銀河と星たち
僕は「無限」と詠んだが
ほんとうは遙かに及ばないのよと
君は流れ星だって数えたりしない
夜空に両手を広げて
星を切り取る
星は人の相似形
数学者気取りで君は
「無限」の愛など信じないというから
僕は、宗教家のように
「極限」まで一緒に生きようと言う
( 時間よりも小さな流れ星
命、削りながら
自分の行方を照らし出す)
それならばいいよ
と
その人はほんのちょっと
だけ
暖かく笑った
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