僕の衰弱した右脳に関する覚書/川村 透
 
投稿がなぜか掲載されてしまった、そしてその後
いくつかの同傾向の詩が候補作や次点になる、ということでなにかがっ
かりしてしまった、のだった。うまく言えないのだけど、こちらを進んでも
幸せは見つからない、という感覚だったと思う。この人たちは詩の専門家
になろうとしているのではなく、「自分」についての専門家たろうとし、
そしてそこで充足し安心してしまうのではなかろうか、すごく大雑把で不遜
なことに、僕は現代詩手帖の投稿欄にそんな思いを抱いてしまった。

 不器用で貧弱な脳を持ち当たり前のことに気づくのにとんでもない回り道
をしてしまう僕は、さらに色んな巡り合わせによって無骨に続ける。
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