僕の衰弱した右脳に関する覚書/川村 透
 
る。ひょんな
ことからスポンサーがつき、片野さんの編集で僕の詩集がオンデマンド出版
されたのだ。この出来事は大きかった。僕は「詩を書く人」としての自分
を公にした。社会的にその実績がまちに響いている友人たち兄貴分たちが
発起人となって、詩集を披露するパーティが行われ市長や教育長まで無理
なくかつぎだす騒ぎがまちで起こった。普通のヒトたちの評価といえば、
よくわからないが、本になるくらいだからそれなりに評価はされているの
だろう、というもの。そして僕は第一回詩のボクシング三重大会に出場し
見事一回戦でコケるとともに、あの天才若林真理子が産声を上げた現場に
立ち会ったのだった。詩のボ
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   グループ"にちじょうの、あれこれ。"
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