僕の衰弱した右脳に関する覚書/川村 透
のボクシングでの、詩集のプロモーションはこう
して失敗したのだが、僕の出版記念会で、僕は兄貴分たちのギターをバッ
クにリーディングを披露し、それは一部の人たちにそれなりに印象を刻み
付けることにどうやら成功したらしいのだった。
翌年リベンジとして詩のボクシングに出場した僕は、三重大会で優勝し
全国大会では一回戦は突破したものの、二回戦であの、うみほたるさんに
豊かな敗北を喫して、そして現在に至っている。
そして今僕にとってのkey wordは、きびしい他者の前でいかに「伝わる」
のか、という事を手がかりに、もう一度何度目かの脳内右往左往の螺旋を
たどりどこまで行けるか
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