僕の衰弱した右脳に関する覚書/川村 透
 
POの世界で学びつつあったワークショップやKJ法
的世界観や手法を無意識の内に応用し、プリズムをかけて独立した「表現」
として前に掲げる事で「個と、僕という個の中の公」のための道しるべと
するという道に進んだ。

 ここまで来てやっと、僕はあたりまえの人があたりまえのようにやって
いる「他」とのコミュニケーションの問題に直面し始める。単純な感情吐露
と抒情を禁じ手にし、異形を許した僕の「詩」は、いわゆる現代詩の立場
に近づき、有る意味で詩の現代史を、適応放散のようになぞりつつ、異形
で自分自身にとってのみ価値のある「前衛」の袋小路に気づく。それは皮肉
にも現代詩手帖への初の投稿
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