僕の衰弱した右脳に関する覚書/川村 透
 
当然のように
使いこなしている右脳的ひととひととのコミュニケーション力や社会に対
する適応性をずいぶんと犠牲にしていると思える。僕の場合はただの世間
知らずであり、こんなややこしい言葉をつらねなくても普通にわかること
がわからないというだけのことだった。そしてありていに言って恋、のよ
うなモノが僕を変えることになった。

 うちの女神様との出会いはなんだか衰弱しきった右の脳を賦活化させる
方向ではなく左脳をポンコツの右脳の代わりに使いはじめるという奇妙で
性急なリハビリ効果を僕にもたらしたのかもしれない、と、冒頭のTV番組
の説の逆を天才ならぬ愚才の僕に適用してみたのだ。

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