36、プラネタリウム 【ぷらねたりうむ】/
雨宮 之人
誰かの夢が これを創った
「星空を届けよう」
そう 彼の眼はきっと
どの星よりも 輝いていた
暗い天井が 星空になり
小さな部屋は 宇宙を閉じ込める
天の川も 手のひらの上
創られた星空の外では
軌跡を描いて流れる流星
焦がれてなお 輝きを増して
それぞれの宇宙(そら)を映し
両目の奥、焼き付けた光
心の標(しるべ)となり未来へ
プラネタリウム 求めた夢を照らせ
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