hibiki/はらだまさる
かんせんすい ぶんかそうたいの よどみ それぞれに響き 消える音
しろとくろ みぎ、ひだり
ひかりおわった そのあと にしからひがしに ならべ 濡れたトラが、処理される
ぼく/せかい も くろに ゆびではじかれ めくられ 感じたことのない 喪失で
きょうかいが なくなって やぶかれたいのりに にた 痛みからも 遠く断絶した
においやおとや、おんどや ぜつぼう、くもがちぎれて
けしきも くろい、そらが せいせいした おんがくが 水や、木から 遠く離れた
うたが ゆうやけがちって しゅうえんを むかえる、 音に ぼくは羊水を 匂う
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