kirameki/はらだまさる
とっての
詩人であった
「並列する二編」
蛙たちが、並列させられ 二十七歳で、アイツは死んだ
陽光を反射しながら追いかけてくる ぼくは三十二歳
眉間とこめかみの、土色とゴールドの表皮上で まだ、何にもしていない
古い汗は、不規則にぼくらを疾走して きっとこれからも何にもしないけれど
愛だとか、力だとか、未来だとか、可能性とか 生きようと思っている
無限のエスポアールを反芻する 田村隆一だって
七十五までは生きるんだ
水のない不安な土地で
[次のページ]
次 グループ"Double image"
編 削 Point(10)