降り来る言葉 XXXIX/木立 悟
 


降るみどり 降るみどり
天の曲線
鏡面の黄泉
しずくをすぎる
たどりつかない重なりの
降るみどり 降るみどり


人はとどまり
音は昇る
響きは何を重ねたいのか
感じなくとも
常に常に降る痛み


眠り 狩り 悔い 目覚める
既に既にひび割れたもの
砂をまぶされ なお
そのままにひらく
ただの一度も
何ものにも
命じられることなく


人はにじみ立ち
蜘蛛は淡く澄み
知ることなく知り
朝を得る
どこまでもはかなくおぼろげな手を
ただひとこと朝と呼ぶなら


燃しても燃しても煉瓦であるもの
自らに爪をたて
すべり落ちまいとあ
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