降り来る言葉 L/木立 悟
 
の渦を聴くとき


現れては消える器械
空おおう別れ
海おおう群れを飲み込みながら


夜は左
黒は黒の前に居る
海水の道をめぐり
坂へ山へ 森へ
野に閉ざされた街へ歩む


誰かが描いた庭が
庭のすみに立てかけられている
ふたつの庭が
渦の下から夜を見ている






























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