あおしんじゅ/
もも うさぎ
う って
そう まっすぐ 言うのね
あたしはまた
あおしんじゅの冷たさを
体中にまとってしまう
「とてちて」
「とてちて けんぢゃ」
ねぇ
行かないでね
あたし何もいらないし
もう十分綺麗なものを見て
眩しくてしょうがないの
あたしが目を覆っているのは
そういうわけなの
だからせめても
森へは一緒にいく
手をつないで
髪をなでて揺らしながら
雨の灯かりで
二人でゆく
〜あおしんじゅ〜
前
次
グループ"契約"
編
削
Point
(31)