荒川洋治を読んでみる(四) 『内蒙古自治区』/角田寿星
 
ったり、包頭市の鉄鋼コンビナートから汚水垂れ流しまくりだったりで、草原ばっかりというイメージでもないようです。それでもまだ、観光の目玉は草原みたいですね。

実は、内蒙古では、詩に書かれてるようなオルドス(部族名なんですが、ここでは遊牧民というくらいの意味でしょうね)の放牧風景は、もう見ることが出来ません。寧夏回族自治区の項でもあったように、この地区でも砂漠化が進んでしまって、2002年に放牧が全面禁止されてしまったんです。現在では、北海道みたいな定住型の牧畜になってるそうで、パオ(テント)なんかも観光目的を除いて絶滅状態だとか。時代はすごい勢いで移り行きますね。

とは言え、荒川の時代だ
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