「…言葉の操作に、人間ではなく何か機械的な物の触手を感じる。 人形めいたといいかえてもいい。この機械的な言語操作が、寺山修司の実験詩の一つの特徴となる。 観念の反転、空語、逆説、アフォリズム、パロディーといった、これまでは詩の付属品でしかなかった要素や機能が、さまざまな構想と意匠、機知をもりこみながら自在に展開し、肉体のできごとを見下すかのように表現を活性化し、 [次のページ] 次 グループ"『世界の詩論』(青土社)を読む" 編 削 Point(3)