命の大切さ/ajisai
、切なさを感じ
気の毒に思ったり、残念に思えて仕方ないのだ
「私たちそれがお仕事なんだもの仕方がないことよ
それがその子に定められた運命だったのだから
その子天国で元気そうにしているわよ
あなたが気に病むことはないわよ」
天使はさらりと答える
「でも、きっとお父さんお母さんと一緒に
もっと暮らしたかったと思うんだ」
死神はため息をつき哀しげな表情だ
「あなたは優しすぎるのよ
運命には逆らうことは許されない
割り切らなきゃやっていけないわ」
天使は仕事としてそう割り切っているのだろう
死神にはそんな風に割り切って考えることができなかった
いつも人の死を目前に
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