一人ぼっちじゃない/ajisai
見守ろうと
きめて天国へと旅立って行ったよ
お父さんは旅の途中で死んでしまったけど
お父さんもお母さんも君が生まれるのを
心待ちにしていたそうだよ
二人はとても愛し合っていたそうだから
今は二人で天国から君を見守っているよ
君が長い間元気がないのを二人とも心配してる
だから僕が二人の代わりにメッセージを伝えに来たんだ」
僕は死神の腕をぐいぐいと引っ張って
次の言葉をせくようにして
「お父さんは何ていったの?お母さんは?」
少年は僕と目線を同じにして
月の瞳を輝かせてにっこりとこう言った
「堂々と生き
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