萩尾望都私論その3 ダーナの子ら/佐々宝砂
 
というタイトルからダーナ・ドンブンブンを思い出す人はいても、『アトムの子ら』を連想してくれる人はほとんどいないだろうなあ、でもってこの「アトム」が鉄腕アトムではなく原子という意味のアトムで、『アトムの子ら』っていうのはシラスという人が書いた大昔のSFなのよ、なんてことまでわかってくれる人いるかなあ、もしもいたら、私はあなたが大好きです。

ということはさておき、萩尾望都なのである。

「フロルの選択」以前、『11人いる!』以前の萩尾望都作品(SF限定、しかもブラッドベリを除いちゃう←勝手だなあ)の話をしたい。ネットや本で調べたところ、萩尾望都の一番ふるいSF作品は、どうやら『ポーチで少女が
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