萩尾望都私論その6 私の赤い星2「母への憧憬」/佐々宝砂
萩尾望都私論というより好きなこと書き散らしているだけのような気もしてきたが、これは続ける。好きなことをやるのは好きだ(当たり前か)。なんてことを書いてる場合じゃなくて、ひとつ言っておかねばならないのだが、「私論」と言い切るからには「私」であってもこれは「論」であって、あらすじ紹介でも普通の書評でもない。本を買わせるために書くのでもない。誉めるために書くのでもないし、けなすために書くのでもない。萩尾望都のマンガが何を秘めているかについての「私」の考えを書くのだ。つまり、萩尾望都のマンガを読んでない人は、この私論を読まなくてもいい。もちろん、読んでもいい。ただし、ネタバレがあるのは当然なことだと了承し
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