三華遠季節 ?/
木立 悟
土の光
空の影
獣のかたち
砂の雲
ゆるい風が作る蝶
水鳥のような
雨をゆく
すべてを乱し
飛びたつもの
湿気の輪と渦
金に現れる赤
刻まれ 燃えあがる
山と水と時の赤
ひかり涸らすひかりと
空を吐く空の群れ
雲の間の暗さはあふれ
野のけだものは午後を駆けぬけ
遠い水 遠い冷たさ
遠い季節は回りつづける
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