三華遠  水迷銀/木立 悟
 




水のなかの空に溺れ
かがやきの輪をひろげる
黄金の鳥
午後の鳥
おまえの帰りを待つものはない
星はのぼる
雨の傷は残る
高く深い
雲の色に漂う



泳ぐように
溶けるようにさまよい
失きかたちを追い求め
倒れるものたち
風が来る
何もかもを置き去りにする
風が来る



くりかえす波
赤い水のなかの星
小さな滴と小さな虹を
ちろちろと
銀色にふちどる
ひとりがひとりへと還る道を
銀色に







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