三華遠 水迷銀/
木立 悟
水のなかの空に溺れ
かがやきの輪をひろげる
黄金の鳥
午後の鳥
おまえの帰りを待つものはない
星はのぼる
雨の傷は残る
高く深い
雲の色に漂う
泳ぐように
溶けるようにさまよい
失きかたちを追い求め
倒れるものたち
風が来る
何もかもを置き去りにする
風が来る
くりかえす波
赤い水のなかの星
小さな滴と小さな虹を
ちろちろと
銀色にふちどる
ひとりがひとりへと還る道を
銀色に
前
次
グループ"三華遠季節"
編
削
Point
(1)