冷めた水?(1987.2・12,13)/木立 悟
さいなまれる。歌。熱湯にひたされた布。二、三、六、七。それに応じて色も消え去る。こんなにも汚れが見たい。こんなにも指の隙間を満たしたい。実を結ぶのは私の血ではない。流れにさわれず縮こまる草、言葉という名の寄生木ばかりが白く染まる。宇宙のような氷の履きもの。空気は私にやって来ない。音の未来が念じられていく。雲によって。雲によって。雲によって。
無機の欲望。罠がふくらむ。明日と昨日のための娼婦。狭間に血が昇っていく。熱はとどかない。私の髪。肉製の島。
何故わたしはこうして答えつづけなければならないのか。
単純で愚劣な方位の群れに引き裂かれそうになってまで。
緑が緑であり、空が月経のまま遠去かろうとするなら、
この汚らしいものを、文字を、言語を、
何とかしてくれ!!!!!!!!!!!!!!!!
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