光、スロウ、アウェイ/nm6
 
毎日です。そして晴れ渡れば受け付けて、真っ青に圧倒されないように反復横飛びます。ああ、嘘を間違えてしまったこと。



風景は逃げていきますが、
風景は逃げていきますが、
風景は逃げていきますが、
風景は逃げていきますが、
風景は逃げていきますが、僕の机の上にある永続的なものと、瞬間的なものはペラリとした紙一重です。
何も持っていないので、よいのです。



どうにもやるせない自転車です。雨水の玉つぶてなサドルの革を「そうでもなく茶色だ」と言って走りました。光、スロウ、アウェイ。溶解するのは残像です。ウィスキーに言い訳ではなく、アマレットを注ぎます。今度こそ、トト、と。鼓動も雨音も気にならなくなってゆくように、受け付けた設定にまるめこまれた世界です。縦ノリで頷くぼくらがときに反復横飛べば、窓ガラスを嘗めるのは、月。光、スロウ、アウェイ。さあ、ただ丸くて白いだけか。
   グループ"自薦詩集"
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