コントロール/クローズ/nm6
コントロール、して、クローズ。巻き付いて離れないターバンのような頭痛が周りを跳ねて泳いでトビウオの羽が銀色に輝いて次にくるくると高速で回転してターンテーブルを指先で逆回せば戻るような軽やかな時間に華やかに溶け出していくイメージ、を、目を閉じて目を閉じて。
「寒い季節にさ、中心に持ってくるとあったかいの、これ、なんだかわからないけれど。それをね、すこし危うい日には、表面に持ってくるんだ。そうすると、やさしい。ぼくはほんとうはその、なんていうか、まさにその部分にいるのが、ほんとうのぼく自身のような気がして。その、なんか、研ぎ澄ませたとこ。」
コントロール、して、クローズ。空
[次のページ]
前 次 グループ"自薦詩集"
編 削 Point(10)