【家庭の詩学】 #3 感動はどこから来るか/043BLUE
〜よな連中が増えてゆくんだよ。」
確かに、詩作においてこの「先入観」というのはとても邪魔になる。一旦「コトバ」というものを捨て、感受性によって世界を捉えなおし、その感覚的な世界を再び「コトバ」によって再構築するというのが詩を作るという行為の本質なのだろうか。#2で考えたように、もしこの「感受性」「感覚」を強めることができるなら、たとえ「知性」でわからないことであっても、「直感的」に分かることができる。上記、住井すゑの言葉は、その事を言っているように思われる。(住井すゑは人間の平等と尊厳を一貫して訴えてきた作家・思想家である。)ぼくたちは、「知性」で知り得ること以上の、究極的な「真実」を
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