読むことのスリル──ひだかたけし小論(6)/朧月夜
 
は、大正から昭和初期にかけての詩人たちであり、フランスの象徴派の詩人たちです。他には、「嵐が丘」で有名なエミリー・ブロンテなどの詩も読んでいます。近代詩にある種の革命をもたらしたエミリー・ディキンスンの詩などは、詩集は買ってあるものの、ほとんど読んではいません。また、戦後詩についても、四十歳を過ぎてから初めて学び始めました。
 しかし、こんなわたしでも「万葉集」「古今和歌集」「新古今和歌集」という、日本の詩歌の三大古典は原文で読んでいます。また、歌物語でもあり、日記文学でもある土佐日記については、原文を読んで自分なりの注釈をつけたりもしました。なぜここで古典を持ち出すのか? それは、日本では詩歌
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