ミステリアス・パロディは月夜を染めて/りゅうのあくび
 
めいた哀しいだけの嘘には
めぐすりを少しだけ差しながら
いう言葉もなく小さな春の月夜に
ただ散り逝くばかりで
花の弁だけが堕ちている道があって
形だけでも新聞配達が朝を届けるみたいに
新しい明日を待ちながら
次のページをまだめくらずにいる
のーとには白い色彩の未来があって
詩になりそびれた想いを描こうとして
にわかに想い付いたばかり
宛先もまだないけれど
てさぎょうは面倒でもない
てんきだけは快晴が続くことを充分に祈る

ちょうど昨晩の月夜は
ずっと遠い月影だけが
澄み渡る場所にあった
やや白濁した海には
月のひかりがずっと遠くから
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