【批評祭参加作品】わかンない!/藪木二郎
いつもの話を蒸し返してしまっているようなのですが、それでも、この種の疑問に関しては、一向に答えて貰えないのです。答えて貰えない以上、たとえニーチェの言う末人に成り果てようとも、なぜ? と聞き続けるしかないだろうと思います。
思えば私は、詩の問題に限らず、そんな質問ばかりして来たように思います。
その語り得ぬものって何なのでしょう?
その企投性を投げた奴って誰なのでしょう?
そしていつも、馬鹿扱いされて来ました。まあそれはそれでしかたがないことなのですが……。
詩の話に戻します。
吉増剛造さんの詩についての批評から、引用してみたいと思います。
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