交錯詩「風」奥主 榮  萌木 碧水/鵜飼千代子
 
ういて
   ぽけっとの中のがらくたを おきざりに
  ほどけるこころ
   たなごころに 乗せきれなかったものは
  かたちがなくなり透けていく
   小さな かけらになって ながれていく

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                奇数行:奥主 榮
                偶数行:萌木 碧水

  形がないまま ふわりと
   するり とすぎた
  頬をかすめる けはいのよう
   いま なにが流れたの

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