交錯詩(重奏詩)「星欄干 ? あなたと私」祐緋&まどろむ海月/まどろむ海月
 

何年生きてきても 四角い地球に馴染めずに
 すべてを否定したくなった日
漠然とした宇宙をうまく歩けない

 私は海辺に出て
くすんだ欠片は完熟した林檎の実のように
 一つ 一つ 貝殻を見つけるように
咲き乱れた桜の花火のように闇に滲みだす
 自分の感覚を 拾い集めた

いちばん暗い襞(ひだ)に墜ちてゆく
 空の青さ
いちばん綺麗にかがやくため
 海の匂い

水平線のように地平線のように ひび割れた
 潮騒の響き 風の感触
ビードロの天の河 渉(わた)れば血まみれになる裸足
 さざ波が洗う 星屑をなめれば 辛く
あなたのためなら死んでもいい だけどあなたを
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